Live Like a Local

世界のどこにいても、そこの地元の人みたいな顔をして暮らしたい

オランダの起業ビザ取得を個人でできるかな

ネットで調べていると、移民弁護士に頼んでいるケースがほとんど。実際移民弁護士費用がいくらかわからないけれど、きっと30万円はするんじゃないかと踏んでいる。

うーん... 自力でできるかな。

現在住んでいる国のビザは、会社勤めでしかとった事がない。会社の登記簿とか、株主リストとか、自分では手配できない書類がごっそり必要だから。会社経由でコンサルタント的なところに書類の準備を依頼してとってきたので、ぜんぶまるまる自分でやった事はない。

でも、アルゼンチンの永住権は全部自力でやった。アルゼンチンに着いたときは、スペイン語はセルベッサ(ビール)しか知らなかったけれど、数ヶ月掛かったけど自力で永住権をとれた。もしかして、英語の通じるオランダならもっと簡単なんじゃないの?

オランダの起業ビザ申請に必要なものやこと

IND(オランダのイミグレ)のサイトにある、Self-employmentのページを参考にしている。

Start-up用の申請書と、Self Emplpyment用の申請書が別れていて、イマイチどっちにすべきかよくわからないのだけれど、とりあえずSelf employmentのをみてみる。

最初の方に、犯罪歴ないこと、とか、パスポートもってること、とかあたりまえのことがずらずらっと書いてあって、その次に、例の通商条約に基づいたことが書いてあった。

For US and Japanese citizens it is also possible to be self-employed in the Netherlands under the Dutch-American Friendship Treaty or the Treaty of Trade and Navigation between the Netherlands and Japan.
You must meet the following conditions:

  • You operate your business between the US and the Netherlands, or between Japan and the Netherlands.
  • You start a new business opportunity and represent an American or Japanese business in the Netherlands or you start a profession in which you have invested a substantial capital.
  • You have a valid travel document (for example a passport).
  • You are not a risk to public order and national security.
  • You have sufficient and long-term means of support.
  • You have not previously stayed in the Netherlands illegally.
  • You have not given false information or have withheld important information to support any previous applications.

 これによると、はじめるビジネスは日本とオランダ双方に関するものであるべきって見える。そして自分をサポートする最低限の収入が必要ってこと。

ちなみに最低限の収入、はこのくらい。

f:id:LiveLikeLocal:20150903133538p:plain
ソースはこちら。

 

詳しいことは申請書(PDFはこちら)に書いてあった。

Official foreign means of evidence must be issued and legalised by the competent authorities of the country that issued the means of evidence. The document must also be legalised or provided with an apostille stamp by the Dutch embassy or consulate in the country concerned. If no Dutch embassy or consulate is available in that country, the document must be legalised by the Dutch embassy or consulate responsible for that country.

まず、書類はリーガライズされていないといけませんよ、と。日本の役所からもらった書類は日本でアポスティーユをとって、オランダに行ったあとならオランダにある日本領事館で翻訳してもらって翻訳証明をつけてもらう、ってことかな。日本で全部やる場合、外務省で翻訳証明ってできるのかな?

その後、オランダ側にもリーガライズしてもらわないといけないみたいだけれど、この場合オランダ国内にいるので大使館や領事館ではない。外務省かな?

Having these means of evidence legalised or
provided with an apostille stamp can take a long time. You should start
several months in advance of submitting your application with having
documents legalised or provided with an apostille stamp in the country
of origin.

これには時間が掛かるから、実際に移住する数ヶ月前から自国で手続きをはじめた方が良いよ、というアドバイス。

さて、本題の必要書類。関係ありそうなところをピックアップする。

申請書

  1. What is your situation
  2. Tuberculosis
  3. Means of evidence
  4. Biometric information (fingerprints, passport photo) and signature, Antecedents certificate
  5. Your personal details
  6. Identification
  7. Signing
  8. Submitting the application and payment

追加書類

  1. Antecedents Certificate

Declaration on income of  self-employed person

  1. Details of accountant
  2. Details of self-employed person
  3. Income from business activities
  4. Signing

ひとつひとつみてみよう。

Application

1. What is your situation(現在の状況)

申請書にいろいろ書いてあって、自分に当てはまるものにチェックをいれる式。もし、オランダについてから申請する場合はこれにチェッックをいれる。

f:id:LiveLikeLocal:20150903125320p:plain

 

2. Tuberculosis(結核)

結核菌を国に持ち込まないようにするのが超重要らしく、国によっては結核検査をしないと申請できない。日本人は対象外なので、この項目はスルー。

3. Means of evidence(証明)

日蘭条約に基づいた、日本人が提出すべき書類。

f:id:LiveLikeLocal:20150903114540p:plain

 

個人事業の場合は必要な投資額(4,500ユーロとか)の入った通帳。または、収入の証明となるコントラクトとか。日本人の場合、どちらも証明できないなら、現在あるお金とか、生活をサポートできるという証明。

ほかの人のブログをみると、ビジネスプランだとか、戸籍の翻訳も必要だと書いてあるけれど、申請書にはそれが書いていない。なんで?

日本人とアメリカ人以外向けの申請書類には、ビジネスプランが必要、とある。もしかしていらないの? 

4. Biometric information (fingerprints, passport photo) and signature, Antecedents certificate(指紋、パスポート写真)

申請時に大使館かイミグレでとられるらしい。

5. Your personal details(個人情報)

フォームを埋める式。

6. Identification(ID)

パスポートのコピー全ページ。カラーコピー推奨。

7. Signing(署名)

署名日時、パスポートと同じ署名。

8. Submitting the application and payment(申請と支払い)

郵送又はイミグレへ持参。金額は後で教えてくれるらしい。

追加書類

1. Antecedents Certificate (悪い人じゃないよ証明)

f:id:LiveLikeLocal:20150903130718p:plain

 

これに署名すれば無犯罪証明書いらないらしい。

Declaration on income of  self-employed person(個人授業主の収入の申告)

1. Details of accountant(会計士の詳細)

会計の人と契約するかなにかしないといけないようです。

f:id:LiveLikeLocal:20150903131744p:plain

これは現地にいって誰かを手配しないといけませんね。


2. Details of self-employed person

自分の情報です。

3. Income from business activities

げ、ぜんぜんわかりません...orz

f:id:LiveLikeLocal:20150903132321p:plain

 これからオランダで起業しようとしている場合、これって何をかくの? 申請時までの状況を書くってあるんだけど? ちなみに今は給与所得者の自分はどうするべき?

4. signeture (会計士と自分のサイン)

ここに会計士のサインをもらう必要があるようです。もしかしてこの書類がつまり、ビジネスプランってことでしょうか?

所感

がんばったら自分で申請できそうな気がする。問題は、お金回りのこと。会計士を探してサインしてもらう必要があるのと、プランを自分で立てないといけないこと。

疑問

  1. 申請書には、日本人の必要書類に、ビジネスプランや出生証明(日本の場合は戸籍)等必要だとは書いていないのだけれど、ほかの人のブログを読んでいると必要とある。本当はどちら? (出生証明は帯同家族用かな?)
  2. 移民弁護士に頼んだらいくらくらいするのだろう?
  3. 会計士ってどれくらいコストが掛かるの?
  4. たとえば日本で仕事をして、日本の口座に振り込まれた場合の収入ってどうするの?
  5. 日本の仕事もユーロでオランダの口座に振り込んでもらうべきなの?
  6. オランダの口座でペイパルアカウントをとってそこで支払いを受けると言う手はあり?

 アルゼンチンの永住権のときもそうだったんだけれど、この手の煩わしい手続きを自力でやるって言うのはけっこう嫌いじゃない。すんごいものすんごい面倒だし、担当者によって言うこと違うし、泣きたくなることもあったけど、終わったときの達成感がすごい。

ただ問題はシェンゲンの90日。移民弁護士に頼んだって3か月ほど掛かると言うビザ取得。個人でやって3か月以内に終われなかったら、またその後3か月EU圏に入れなくなります。

ぬぅー! けっこう賭けだなぁ。